荒野にて

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シロヤシオの咲く頃に 霧雨の行者還岳

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■山行日:2018年05月19日(土)
■山:行者還岳
■目的:シロヤシオ
■ルート:90番カーブ(09:00)-行者還岳(11:30)-避難小屋-90番(15:00)



残雪の尾瀬ハイクの後は、紀伊山地に還る
これが、いつの間にか5月の定番スタイルになっている


今年は例年より早く咲いたシロヤシオに合わせた山行となった
いつもの山仲間、いつもの大峰行者還岳
一昨年に続き林道90番カーブから、新緑滴る森の中へと





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天気予報では、午前中は持ちそうだが、基本は荒れ模様
雨上がりの大峰、その森はいつものように神秘の霧に包まれていた
80Lほどある大きなザックの青年は、紀伊山地のブナ林特有の
生物を研究している大学院生、大学の頃は山岳にも属していた彼
二日ほどこの森を歩き詰めると聞き、その自由さ、若さがが羨ましい



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今日もひとり森に横たわる巨大神タイタン、その姿は二年前よりも
さらに朽ち果てていて、まるで何もかも諦めて森へ埋もれるその時を
ひとり静かに待っているかのよう




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タイタンを過ぎると、各地で当たり年だと云われているシロヤシオが
霧雨に滴りながらも、暗い森をそこだけ照らしている
花びら散るトレイルを詰めると清明ノ尾、大峰奥駈道はガスに煙り
北からの突風を受ける、それは咲いたばかりのシロヤシオを嬲る嵐のよう



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せっかくの満開のシロヤシオ、強風でカメラに撮ることも出来ず先へ急ぐ
天川辻手前、石灰岩地帯は、森に風を防がれて、山芍薬が可愛く笑う
ここは風が当たらなくて良かったなお前たち



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避難小屋で荷物を降ろし、強風の中をピークに向かうと、石楠花の赤が
曇天の森の中で輝いている
何も見えないピークに、さっさと別れを告げ、避難小屋でランチ
この嵐の中やって来た三人のグループは、6月に北岳へ登る計画で
わいわい盛り上がっている、その会話に紛れながら、しばし賑やかに



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さぁそろそろ下山しましょうか
せやね、外はまだ風と雨やろし



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クサタチバナとコバイケイソウの海原を縫って進む、と!
徐々にガスが抜け始め、雲の合間から青空が見えたかと思うと
洪水のように溢れる光が一気に森を輝かせる



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あぁ、これやねー、やっぱり大峰は
ほんま、これですよねー大峰は



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何度も見ている、何度も経験しているはずの、この一瞬の奇跡に
山友と言葉少なに、頷き合った、静かな静かな嵐の後の大峰
こんな天気の中一緒に歩いてくれる山仲間のありがたさと
大峰の神秘をかみ締めながら、滴る森を下山した



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ブナの新緑、シロヤシオ

静寂、石楠花、山芍薬
行者、精霊、クサタチバナ
霧雨、雫、紀伊の森

五月の大峰
私の大峰



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by slow-trek | 2018-06-27 23:12 | 近畿[大峰山系] | Trackback | Comments(4)
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Commented by cyu2 at 2018-07-02 21:27 x
う~ん、素晴らしい。
写真たちがいつもに増して生き生きと感じるのは、
やっぱりスロさんの大峰愛からくるものなのでしょうか。

久々のルネさん登場♪いつもながらステキですね。
手作りのおいなりさんも。

霧に煙る大峰とシロヤシオ、本当にお似合いですね。
雫をまとったまんまる芍薬もかわいらしいこと。
雨が止んで、風が吹いて、雲が流れて、光が射して、
森が輝きだす瞬間は鳥肌が立つ。
この一瞬の輝きの為に、山はガスをまとってくれるんですよね、
きっと(ガス女より)

Commented by slow-trek at 2018-07-03 10:37
cyu2さん
今回は強風で、花も揺れて碌なシーン撮れなかったのですが
大峰の写真を褒められるとめっちゃ嬉しいです!
大峰は本当にガス、小雨が似合う山なので、特に花の季節は
こんなコンディションの方が楽しみだったりします

>この一瞬の輝きの為に、山はガスをまとってくれるんですよね

これは名言ですな、昨日今日のガス夫には言えませんわ
ってガス夫って誰やねん(^^)
Commented by momo at 2018-07-06 11:07 x
こんにちは!
シロヤシオ、当たり年だったのですね。
先日、大普賢岳に行ったのですが、な~にも残ってませんでした。残念…
来年は、見られるといいな~
Commented by slow-trek at 2018-07-08 20:15
momoさん
私の知ってる限りでですが、大普賢にシロヤシオって
山頂に少しあるだけで、あとは和佐又山の裾野辺りかと・・・
来年ぜひ確認くださいね
コメントありがとうございます!
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