霧とゴルジュと手打ち蕎麦 棒ノ折山

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■山行日:2016年07月24日(日)
■山:棒ノ折山
■目的:ゴルジュと大展望
■ルート:有間ダム(07:20)-山頂(09:40)-有間ダム(11:30)

金曜の都内での飲み会は久しぶりにディープで
タクシー帰りなんてハメになってしまい
そのおかげで、土曜日は激しく二日酔い

いやいや
こんな堕落した週末はオレの週末じゃない
歩こう、少しでも山に行こう

なんて奮起したのは、もう22時・・・
で、どこ行くやら、なんて思ってるうちに寝てしまい
何の用意もせず、日曜の朝、4時半に家を出た

よし、じゃ5月に続いて涼味散歩第二段だ
前回はガスガスで何も見えなかったが、今回こそ「大展望編」だ
って、最近このパターン多いよなぁ

ってなことで、奥武蔵の名峰、棒ノ折山に向かった



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青梅エリアは今の住居からだと90分と短時間で行けるのだけど
ETCの料金を確認して驚いた、なんと¥2,800-たっけーっ!
圏央道って便利だよなぁなんて喜んで利用しまくってた自分を(今さら)呪う

ETC料金に落ち込みながら(さわらびの湯)で準備してると
カメラを忘れたことに気付き、さらに落ち込む
ま、APS-Cサイズで撮ろうとiphoneで撮ろうとオレの場合
テクニックも何も無いから関係ないさ

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有間ダムまで歩く頃には、既に汗が滴る
でも、天気予報どおり、ダムサイトの向こうには
青空の下、奥武蔵の峰々が並ぶ姿に惚れ惚れとする

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歩き始めの樹林に注す朝日が美しい木漏れ日を作る
こんなシーンは見飽きる程出会ってるのに
何故か「神去村」のことを思い出しながら見とれてしまう

トレイルは前回の5月よりも表面が濡れていてつるつる
前の週に会津駒ケ岳ですってんころりんしてムチウチったばかり

慎重に慎重に

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しかし、いちいちiphoneで撮影するのは、やっかいでストレスだ
でも、なかなか良く映ってるかも

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さぁ水遊びの始まりだ

もうすでに汗びっしょりのカラダに、沢からの涼風を受ける
あぁ、なんて涼しいのだろう

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流れに向かってシューズを突っ込み
はでに水しぶきを上げ
じゃぶじゃぶ、じゃぶじゃぶ進む

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そしてゴルジュだ

狭まる喉笛から冷たい風が流れ心地好く
もう、ここで数時間過ごして、今日はそれだけでもいいかも

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なんて思えるほどの涼しさに、静けさ
夏は沢沿い歩きがいいな

沢シューズで台高、大峰を詰めていたのは、もう6年も前
思えば、赤木沢を歩きたい、ただそれだけで沢歩きを始めたのだ

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ゴルジュから流れる風に、そんなことを思いながら
沢に立っていると、カラダが冷え切っていた

よし、今日のメイン、「涼風散歩大展望編」の始まりだ

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林道を抜け、2ヶ月前よりも、その緑が濃くなった樹林の下を進む
今日は時間が早いからだろうか、前後には人影すら無い

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権次入峠に詰め上がる

ん?なんだこの白いモヤ

いやいや、今だけでしょ、ほら、まだ時間早いもの
朝靄みたいなもんだって

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自分をだましだまし進むが、山頂へと向かう最後の斜面
杉の植林は、どんどん真っ白へ

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も、もしや?今日も?
いやいや、きっとさ、ほれ、この先ね、山頂まで上がると
ドッかーんって、ほれ、大展望が待って・・・

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その山頂にあったのは、大展望どころか、前回よりもさらに真っ白な世界
そして、その風景を前に、たそがれる老ハイカーの後姿だけ・・・

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「デンついて帰る」と言う言葉をご存知だろうか
関西地方の広範囲で使われている(と思われる)方言だ
分かりやすく言うと「着いたらすぐ折り返し戻ること」

  【活用例】
  晴れる言うから棒ノ折山行ってんけどガッスガスやってん
  しゃーないから「デンついて帰ったわ」

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てなことで、まさに、デンついて帰ったわけで
ったく、ここんところのオレの山行は、どうなってるんだろう

山仲間でも有名なほどの晴れ男だったはずなのに

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傷心のまま帰路に向かう途中、急に空腹を覚えたと思ったら
何故かしら蕎麦が食べたくなり、google先生に尋ねると
帰り道から数百メートル外れた川沿いにお店があった

とくかく蕎麦だ、なんの変哲も無い「もり」が食べたい
そう思っていたが、割り子蕎麦に浮気してしまう

どうよ、この五段構え

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もり、山菜、のり、おろし、海老天

どうやら、各おわんにお汁をかけて頂くスタイル
そうなると、悩ましいのは、どのお椀で食べ終わるかだ

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何故かと言うと
食べ終わったお椀で「蕎麦湯」を頂くからだ

ふぅむ・・・


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こりゃ、やっぱ最後は海老天の香りが残るお汁で頂こう
って、我ながらどうでもいいことに拘る、ちっちゃな男なのである

期せずして味わった旨い手打ち蕎麦のおかげで
今日のガスガスは無かったことになり、ご機嫌な帰り道

なんてゲンキンなんだオレって

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爽やかな沢沿いハイクからの大展望

棒ノ折よ、今日はデンついて帰っただけで許してやるが
今度こそ、「涼味散歩大展望編」だぞ、もう蕎麦になんて騙されないぞ
待ってろよ棒ノ折、ってか・・・

最近このパターンばっかじゃないか

(・∀・)キュンキュン


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Commented by cyu2 at 2016-08-02 21:51 x
iphoneで撮ってもこのクオリティ
やっぱり写真はカメラではなく、センスよね♪
爽やかな沢風と香ばしい海老天の香りが
画面の向こうから届きましたよ。

・・・ミストもね(・∀・)
Commented by slow-trek at 2016-08-03 22:33
cyu2さん

>iphoneで撮ってもこのクオリティ

そんなヨイショより、この、いいガスっぷりを
褒めてくださいまし(^^;)
ほんと、これ、どこまで続くのかしらん
もうね、もう二度とcyu2姐さんのことイジりませんから
そろそろご勘弁を^^
Commented by GRI at 2016-08-05 13:16 x
涼しげで良い所ですね~。
暑さに弱いんで、最近お山に行く気がしないんですが、
こんな所なら歩いてみたいかも・・・。
展望も見てみたいんで、是非リベンジして、記事UPしてください!
蕎麦、とっても美味そうです。これなら「ご機嫌な帰り道」ってのも
頷けますが・・・

帰りもETC料金払ったの忘れてる (^.^)/~~~
Commented by slow-trek at 2016-08-05 22:31
GRIさん
暑さに弱いのは私も同じです、って言うかほんとアレですよね
歳をとるにつれ、こんなにも暑さに弱くなるとは(涙)
その点、この沢歩きルートは最高ですよ!オススメします
もうね、展望はあきらめましょ!涼味散歩だけで^^

>帰りもETC料金払ったの忘れてる (^.^)/~~~

思い出させましたね(´Д`)
by slow-trek | 2016-08-02 00:11 | 関東甲信越[関東山地] | Comments(4)