■山行日:2014年09月06日(土)-8日(月)
■山:北穂高
■目的:ナツヤマ
■ルート:BT(08:00)-涸沢小屋(14:30)
涸沢小屋(08:00)-北穂高(12:30)
北穂高(05:45)-BT(15:30)
夜半に降り始めた雨は激しくて、明け方まで小屋の窓を叩いていた
悪天に沈鬱な下山者たちで、小屋の空気は重い
今日は北穂まで、小雨になるまで小屋でのんびりすればいい
ヒュッテのテラスで雨上がりを待ち、小屋を出たのは8時
濃いガスが重い腰を上げて空へと流れてゆく中を、ゆっくりと歩き出した
テン場では、ぐずぐずと撤収を始める人たちの諦め顔
残念だけど、仕方ないよ、雨は降るものだ
涸沢小屋のテラスから前穂を撮影しようとしたが
再び濃いガスが浮いて来る
いいぞ、夏雲へ変われ
数年ぶりとなる北穂へのトレイルは懐かしく
崩れる足元に、クサリ場の長さに、大きな声で騒いでいた
あの日、あの時、ヨメさんの反応を想い出しては苦笑い
前穂、奥穂を振り返りながら、早く生ビールが飲みたくなって
ガレたトレイルを早足で進む
松濤岩を睨んで、ピークへ進むと、もう喉はからっから
小屋のテラスでザックを降ろすと、受付もそこそこにビール!
ジョッキを手に濃いガスの向こう、見えない槍に乾杯
ほろ酔い加減のカラダに、大キレットからの風は冷たく
慌てて小屋へ飛び込むと、ウィスキーをストレートで飲む
思いのほか人気の無い小屋、話し相手も無くうつらうつら
と、そこへテラスから喧騒が聞こえて来た
ふらつく足取りで外へ出ると
槍だ
大キレットから槍へ、雲が千切れては流れてゆくシーン
夏をあきらめきれなかった者たちへ
穂高から、ささやかなナツヤマの情景が与えられた
■RANKING■
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pallet-sorairo at 2015-05-05 22:43
レーザー光線のような鋭い直線は
雲のわずかな隙間から射す太陽の光?
素晴らしき瞬間!
雲のわずかな隙間から射す太陽の光?
素晴らしき瞬間!
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slow-trek at 2015-05-06 17:40
palletさん
そうなのです!この時の射す光は
神々しくて、テラスに出た皆さんも黙りこくって
って言うか、固唾を呑む?そんなカンジでした
時間は、ほんの一瞬でしたけど
だかたこそ記憶にも鮮やかなのでしょうね
そうなのです!この時の射す光は
神々しくて、テラスに出た皆さんも黙りこくって
って言うか、固唾を呑む?そんなカンジでした
時間は、ほんの一瞬でしたけど
だかたこそ記憶にも鮮やかなのでしょうね
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bphiro at 2015-05-08 09:04
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slow-trek at 2015-05-10 19:13
by slow-trek
| 2015-05-05 20:22
| 北アルプス
|
Comments(4)