■山行日:2013年11月24日(日)
■山:台高山系:又剱山からP1320
■目的:晩秋の尾根道を辿る
■ルート:登山口(08:55)-又剱山(09:30)-P1320(11:40-13:20)-登山口(15:55)
1か月ぶりに帰阪していた週末、頭の中でプランは出来上がっていた
この時期ならではの、凛とした冷たい風に吹かれるために、弥山から八経ヶ岳を歩くのだ
もちろん、東口から取り付いて、弥山が一番大きく正面に見えるスポットで
もうダメだ、これ以上立っていられない!って泣きそうになるくらい冷たい風に吹かれるのだ
そんなプランで頭は埋まっていた
さぁ、あとは久しぶりに山友たちに声をかけるだけだ
なのに、山友たちに声をかけて、一人だけ手を挙げてくれたルネさん
「今日の弥山最高でした、雪が朝焼けでピンクに染まって・・・で、明日は何処へ?」
なんて メール返信
あぁそうですか、最高でしたかピンクに染まりましたか、ふん
じゃ別のところへ行きましょう
雪は無いだろうけど
雪の大峰山系と大台を見上げる尾根を歩きに
川上道の駅で待ち合わせ、上北山村河合へ
そしてザンギリ林道で峠を越えるトンネルを過ぎると、いつもの小落石を避けてドライブ
展望四阿で休憩がてら大峰山系を望む
大普賢岳から弥山、八経、明星、中央に大きく仏生、大きく曲線を描いた勾配は釈迦
そして、その向こう、遥か南方に峰々が続くのが見える
しばし展望を楽しむと登山口へ移動、ほんの30分で最初のピーク又剱山だ
ここからの展望は大峰よりも、大台の姿が好きだ
そして、その二つの山脈に挟まれた細尾根に立つ大きな樹、この立ち姿に逢いたかった
このピークだけは踏んだことのあるルネさんに、これから目指すP1320を指さして見せる
そこまでのルートに、いくつもの小ピークがあるのが分かり、少しゲンナリぎみ
さぁ行きましょう
確かに、小刻みに連続するアップダウンほど、後々脚にダメージが残る
でも、この細尾根、西に大峰、東に大台、そして足元に東ノ川
こんな素晴らしいロケーションを歩けるのだ、アップダウンも楽しまなければ
いくつかのアップダウンで気付いた
この尾根、いつの間にかルートが明確になっている、それに真新しいテープまで?
初めて歩いた2009年ころは、踏み跡が散ってる程度だったなぁ
小さなグラを巻き、五兵衛平へ登り返し、と進んでいるうちに東ノ川の音が聞こえるようになる
ね?聞こえるでしょ?これ、もっと進むと、西ノ滝、中ノ滝の音も聞こえますよ
それを聞いたルネさん、足取りも軽やかに落ち葉を蹴って歩く
昨日、弥山・八経を歩いたとは思えない脚力、最近体力が~なんて口癖は何なの?
P1320手前、最後のアップダウンはヒメシャラ林を縫うように歩く
かさこそ音を立て、秋の名残の落ち葉を踏んで、いつか誰かと歩いたような気のする林
これって?どっちへ歩くの?ルートは無いの?
不思議そうなルネさん、もうテープも見なくていいですよ
このヒメシャラ林をずんずん登り返したところがP1320ですよ
ほぼピークに乗っかる辺り、巨大な倒木が横たわっている
前回歩いた時にもあったっけ・・・
巨木を見ると馬乗りになる習性を持つルネさん、ちょっとだけお付き合い
さぁ大台に一番近づけるポイントに行きましょう
なんて得意げに展望ポイントへと少し降って行くと、そこにも踏み跡がくっきり
そして先客のソロ男性がコーヒーを楽しんでいる・・・ここもメジャーなポイントになったようだ
ね?
正面には大蛇嵓、足元には東ノ川が流れ、その上には西ノ滝、中ノ滝の流れ・・・見えるでしょ?
もうルネさんは私の言葉なんて聞く耳も持たず魂を抜かれてる
どうやらソロ男性も滝が見えていることには気付いてなかったようで
慌てて地図を広げている、聞くと彼は奈良に仕事で赴任したばかりのとのこと
いいなあ、これから大峰、台高山系をいくらでも歩けるんだ
ランチは、ガスも持っていない私のためにルネさんが(特別に)と
何度も念を押しながら作ってくれたラーメンと、私のコンビニ厚切りカツサンドをシェア
帰路も当然、同じ距離、同じ数の小ピークを登っては降りを繰り返し
ちょっと足腰にキてる気もするけれど、アップダウンしながらも頬は緩みっぱなしだ
晩秋の空気、大峰と、台高と、そして久しぶりの山友の笑顔
最近はソロで歩くのが身に付いて、誰かと歩くのも慣れてていない気がするけれど
やはり旧知の山友と一緒の山行は楽しいな
今度はいつ帰れるの?
2月に狼平行きたいですね!
明神平のソリ大会もしなアカンしー
ソチ五輪に間に合いませんよねー
■RANKING■
早くも秋の夕焼けの気配漂う尾根、冬山への期待と
山友たちが集まる楽しみを語らいながら、林道に下るまでずっと笑っていた
by slow-trek
| 2013-12-19 00:09
| 近畿[台高山系]