荒野にて

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丹沢山地に恋した日 鍋割山

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■山行日:2017年02月11日(土)
■山:鍋割山
■目的:鍋焼きうどん、のはずだった
■ルート:駐車場(09:00)-山頂(11:40-13:00)-駐車場(14:30)

大寒波が列島を覆う中、南関東エリアだけは晴天マーク

ふぅむ

先週も歩いていないし
今週はどこでもいいから歩きたい

じゃ、あそこだ
単身赴任先が、上州から横浜へ変わった今
なぜに行かないのか、と山仲間から何度も言われてる山域

初の丹沢デビューだ
もちろん、冬の鍋割山で鍋焼きうどん

そんなお気楽な気持ちで丹沢山地へ
しかし、その山では思ってもいないことが待っていた



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朝はゆっくりと、7時半に出発
東名を西へと走ると秦野市の丹沢県民の森へ
ほぼ満車状態の小さな駐車場へどうにか止めると
西日本の大雪なんて想像も出来ないほど暖かな陽射しの中歩き始める

林道脇の樹林は、高度を上げるにつれ、雪が着き始める
足元の路面も、日陰は凍り付いている、気温は4度

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渡渉を過ぎると林道も終わり、やっと登山口
そこには例の水が詰められたペットボトルが数十本
登山者は、これを鍋割山荘へボッカするのが慣わしだ

2/3ほど詰められた水が凍った、2Lのボトルをザックに入れて
緩やかなトレイルを歩き始める
樹林の合間から射す木漏れ日が、なんだか懐かしい

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ゆるゆると樹林を縫って進むと、尾根に当たる処が後沢乗越
西の視界が広がると、急に冷たい風に吹かれ
ここからが、本当の登山だ

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足元はしっかりとした歩きやすいトレイル
時おり日陰が凍った処もあるがアイゼンは不要
ゆっくり進むと、西へ富士山が見え始め
南方へ目をやると、海原が輝いている

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頭が雲に隠れたままの富士山を横目に
最後の登りを詰めると、視界が広がり、そこが山頂だ

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富士山、隣には箱根の山々
そして湘南海岸、伊豆半島を見渡せる山頂は
なんと爽快な展望、なるほど人気の山だと一人頷いた

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さぁ楽しみにしていた、本日のメイン、鍋焼きうどんだ

鍋割山荘の中は薄暗く、晴天の外の雪上よりも冷え込んでいて
あちらこちらで、鍋が湯気をもうもうと上げている

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なんとも具沢山なうどん、これが千円だなんて
下界でもありえないコスパの高さ
電源の入っていない冷たいコタツの上で
見知らぬ者どうし、肩を並べて湯気の中

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ふうふうふう
ずるずるずる
あぁ暖まる

やっと食べることが出来た鍋焼きうどんは
カラダの芯まで暖めてくれた

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さぁ、今日のミッションはコンプリート
サクっと下山して温泉でも入ろうか

と、小屋の外で身支度をし、雲にかかった富士山に
別れを告げようと、山名板へと脚を進めるが
なんだろう、何故か東方向が気になって仕方ない

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そうか、こちらから塔ノ岳へ縦走するんだな
と、ちょうど山荘の真裏の辺り、人気の無い樹林を
何かに惹かれるかのように、するすると下る

そのまま、トレースを外して、ふらふらと北面へ
すると樹林の向こうにそれが見えた

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稜線だ、これが丹沢山地
その主稜線だ

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それは何だか自分が勝手に抱いていたイメージと違って
コンパクトながらも山深く、堂々とした山容
しかも稜線は白く埋もれ、雪煙を上げている

その稜線に釘付けになり、視界が広がるまで北面をザクザク下る

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ことん、と
胸の奥で何かが落ちた

蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳

新雪の中にひとり佇んで、地図をなぞるのももどかしく
主峰の位置とカタチを何度も見直しては口にした
 
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そして、恋に落ちた
初めて歩いたこの山に
丹沢主稜に恋に落ちた

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思えば昨年は一度もテン泊もせず、縦走もひとつ、ふたつだった
このところ山へのモチベーションは下がっている

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きっとそんなオレに
山の神様が与えてくれたんだ
も一度夢中になって歩くきっかけを

オレ歩くよ

この山地、ぜんぶぜんぶ歩くよ
そう一人ごちながら、鍋割山を下った


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by slow-trek | 2017-02-26 22:49 | 関東甲信越の山 | Trackback | Comments(4)
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Commented by ピッケル君 at 2017-02-27 19:56 x
スゥ~さん 御久し振りでございます m(__)m

ついに 丹沢デビューでっか!? しかも 「鍋焼きウドンから」って いかにも スゥ~さんらしいなぁ~

お次のお勧めは 何と云っても 「尊仏山荘泊」ですな! 夕陽と朝日の富士山に加え 相模湾の夜景。。。。。 もう 圧倒的にお勧めです。

しかも、おかみさんが スゥ~さん好みの暖かさ

ハード山行を求めるなら 「黍殻山」~「犬越路避難小屋」~「加入道避難小屋」~「畦ヶ丸避難小屋」~「菰釣避難小屋」を利用した北丹沢東西縦走でんな!

どこの避難小屋も綺麗だし、さほど混雑していないので、どっぷり 丹沢に浸るには最高です。

企画の際には是非ともお声掛けくらさい
Commented by chidorigo at 2017-02-28 23:14
山で感じるその感覚、恋だったんですね!!
ちょっとすっきりしました(笑)
溜め息が出るほど、涙が出るほど、何度恋に落ちたことでしょう…
Commented by slow-trek at 2017-02-28 23:58
ピッケルさん
いやいやお久しぶりですねー
笑ってやって下さいまし、やっとの丹沢ですよ
でもね、マジで一目ぼれです
何というか、あの主稜線がですね、我らが大峰を
思い出させてくれて(変ですかねー?)
もちろんピッケルさんの記事も読んでて
次は夕景、夜景の小屋どまりを企んでますよ^^
縦走の際はぜひ声掛けさせて頂きます!
Commented by slow-trek at 2017-03-01 00:01
chidorigoさん
始めまして
そうです
山に恋したのです(って我ながら恥ずかしっ^^;)
何度も恋に落ちてらっしゃるなら
きっとこの想い分かって頂けるかと
いやいや、今さら丹沢でかよ、なんて声も聞こえそうですが^^;
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