荒野にて

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浅間黄金色 外輪山周回

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■山行日:2016年10月15日(土)
■山:浅間山外輪山
■目的:唐松黄金色に輝く森と浅間
■ルート:登山口(09:20)-火山館-鋸岳-仙人岳-蛇骨岳-黒斑山-登山口(17:00)
 
Instagramで浅間の姿を見た
それはまだ色付く前のようで、きっと今週末は見頃だろう
そう思えた
でも、今週末は久々の晴天予報

どこか遠くへ行こう
テントを担いで行こう、そう決めていた

そんな企みも、一週間仕事に忙殺され疲れ切ったカラダには
パッキングする元気すらなくて凹む...

いや、オレには浅間があるじゃないか
唐松が黄金色に燃える山肌を観に行こう
荒れ果てたクレーターの平原を歩こう




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高峰高原は12度
寒さを感じるが、3年前の同じ頃には稜線に霧氷が付いていた
それを思うと暖かいものだ

樹林の間から八ヶ岳を望みながら進む
車坂山のアップダウン、ガレ場を過ぎると
期待を込めて振り返る

北アルプスの稜線が浮いていた

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  「久しぶりの青空ですなぁ」

シェルター前で60代後半と見受けられるソロ男性から声をかけられる
その頭にはヘルメット、会話してても、ついつい、そこに視線が

  「あぁ、これですか?いや、家族がね、どうしても持ってっけって」

そう照れながら笑う

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いや、先輩、恥ずかしいのはオレの方です
御嶽の悲劇の後、軽装備で活火山に足を踏み入れる
オレの方が恥ずかしいです

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槍ヶ鞘からは、いつものように浅間が全容を現す
その姿に、登山者は皆ため息を漏らす

今年は、全国的にくすんだ紅葉
それは寒暖の差が低く、台風による落葉が原因とのこと
その通り、浅間も赤が少なく、3年前の色彩は無い

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それでも、浅間は輝いていた

コルまで下り、トーミの頭まで登り返し観る浅間

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その雄大さと
黄金色に輝く様には圧倒される

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さぁ、下ろう

湯ノ原まで標高差300m一気に下ろう

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激下りの途中、トーミの頭を振り返る
下から見上げる外輪山のギザギザは、さらに尖って見える

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谷底まで下りきると、稜線からの光景とは違い
光が差し込んだ唐松の森は、さらに光輝いている

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浅間、黄金色に染まる

その姿がどんどん近づいてくる

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湯の原まで下ると、火山館まで脚を進める

そこは3年前と同じように、薪ストーブからの煙と
懐かしい香りに包まれていた

ウッドデッキで、簡単なランチで休憩しているうちに
あっと言う間に60分経っていた

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まったりと過ごした後は、賽の河原に向かって戻る

外輪の底からトーミの頭を見上げると、まさに火山外輪の底に居ることを知る

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アザミのドライフラワー畑
背の高い、すっくと伸びた唐松樹林を縫って北上する

厳重に立入を禁ずる、前掛山への取り付き過ぎると
そこは、荒涼たる別世界

数百年に渡り、噴火を繰り返し出来たクレーターを進む

振り返ると、北米大陸のどこか?のような外輪の壁

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ここは、まさに別世界だ

クレーターのあちこちに点在する、自動車一台分ほどの火山岩
荒れ果てた荒野、膝下に届かないほどの樹林

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賽の河原には、まるで死の世界の静けさを感じる

別世界だとか、火星のようだとか
そんなことを思っていていいのだろうか
前掛山の立入を禁ずる指導票には、「前触れも無く噴火」とあった

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その静けさに押しつぶされそうになり
足早にJバンドを稜線に登り返す

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Jバンドは、岩の間を縫って登り詰める
稜線に登り返すと、そこは鋸岳

そのピークからの浅間に雲の影
賽の河原を見下ろすと、死の世界のように感じた静けさは届かず
色鮮やかに輝き、この世の風景とは思えない美しさ

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空を流れる雲が、太陽を隠す度に、指先まで震えてしまう

鋸岳から仙人岳、そして蛇骨岳

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傾きかけた陽射しが創り上げる陰影によって
風景が分刻みで、その姿を変えて行くシーンに魅せられる

そろそろ下山しなければ
そう思いながらも、脚は進まない

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最後に、もう見えないだろうと諦めていた
北アルプスの稜線に陽が落ちて行くシーンに佇む

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どこか、遠くに行きたかった
東北の山に行きたかった
そう思っていたけれど

まるで歩いている者までも染めつくしてしまいそうな
そんな浅間の黄金色、非日常の世界に
どっぷりと浸かれた満足感に浸った


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by slow-trek | 2016-10-17 00:36 | 関東甲信越[苗場・浅間域] | Trackback | Comments(6)
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Commented by GRI at 2016-10-18 00:01 x
ここの落葉松の黄葉は私も大好きです。
でもまあ、賽の河原の魅力をここまで巧く表現できるとは・・・
この記事読み返して、来週あたり行こうかな~、新しい発見があるかも・・・

あ、かみさんは、帰りのアウトレットで何かを発見するかも、って言ってますが (^^ゞ

Commented by cyu2 at 2016-10-18 20:58 x
う~ん、これは素晴らしいですね!
くすんだ黄金色でも十分に美しい。
カメラ、なにか特殊な技術でも使いました?ってくらい、
ここが浅間だとは思えないくらい、
鳥肌が立つような芸術的な写真たち(うまい言葉が見つからなくてごめんなさい)

見ているだけのこちらも満足感に浸れました(・∀・)

Commented by slow-trek at 2016-10-18 23:06
GRIさん
今週末でも充分に美しいと思いますよ
先週は、まだだった高峰高原のカラマツも
きっと黄金色になって迎えてくれることでしょう^^
ぜひ、週末の候補に!
Commented by slow-trek at 2016-10-18 23:12
cyu2さん
お褒め頂いて嬉しい限りです
特殊な技術は持ち合わせていませんよ^^;
ナナカマドの葉が、台風で落葉したおかげで
赤がすくないぶん例年よりもくすんでますが
これは、これで美しく思えました
今週末なら、充分間に合いますよ^^
Commented by GRI at 2016-10-23 19:37 x
スロトレさん、土曜日に後追いでここに行ってきました。
落葉松の黄葉も素晴らしく、おかげさまで良い山行となりました。
あ、レポを書くにあたり、私の文才では素晴らしさを表現できないので、スロトレさんの記事をリンクしちゃいました。
事後承諾ですいません (^^ゞ
Commented by slow-trek at 2016-10-23 22:57
GRIさん

あらまっ
早速尾行かれましたね!
リンクなんていくらでもOKですよー
ありがとうございます^^
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