冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0223245.jpg


■山行日:2015年10月31日(日)-11月02日(火)
■山:蝶ヶ岳
■目的:穂高雪景色
■ルート:横尾(07:30)-蝶槍(12:00-13:00)-蝶ヶ岳(13:20)
      蝶ヶ岳(07:30)-徳沢(10:20)-上高地(12:20)

上期の〆だの下期の計画値見直しだの、サラリーマンにとって
期末ってやつは最悪で、週末の登山なんてしばらく行ける状況じゃなかった

そんな仕事漬けなオレに山の神さまからプレゼント

前倒し前倒しで頑張ったかいもあって、期末に係る仕事は予定より早く完了
休めるのだ、それも三日間もだ、さぁどうする?

と、例によっていつも無計画、突然な山に悩むが、ふと閃いた
2011年秋、雨とガスで何の展望も無かったピーク
蝶ヶ岳に行こう、あそこなら、仮に降雪となってもどうにかなるさ

晩秋の北アルプスの空気、小屋閉め前の寂しさを求め
慌しい2015北アルプス納めとなった




冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0251973.jpg


張り切ったはいいが、実は左膝の調子が今ひとつ
上高地からまったりと行こう、そうしよう

ってなことで、晩秋の上高地をふらりと歩き、横尾で前泊のプランとした

バスターミナルに降り立った瞬間感じた、何か懐かしく胸をくすぐる様な空気
それは秋の終わりの針葉樹林の香り

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_027587.jpg


中途半端な時間のため、人気もまばら
カラマツも落葉し、晩秋の寂しき林道を歩く

河童橋にもやはり、夏の喧騒は無く、過ぎ行く季節を楽しむ大人たちだけ

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0283742.jpg


小梨平のキャンプ場には、もう誰もいない

普段なら決して足を踏み入れないキャンプ場へ進むと、そこには一段と大きく
そして近く迫ってくるかのような、岳沢から穂高の姿

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_035125.jpg


こんなにも素晴らしいキャンプ場だったんだ
いつかここで、テントを張り、ただぼーっと穂高を眺めていたい
ただそれだけでいいと、そう思えるロケーションだ

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0303049.jpg
冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0311916.jpg


梓川越に秋枯れの樹林、その上に屹立する明神岳
何度通ってもここで見上げてしまう姿
誰もいない林道に立ち、その姿と景色に染まる

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0331313.jpg


陽の傾きかけた徳沢園では、ぽつんと、ひと張りだけのテント
休憩することもなく、とぼとぼと横尾まで

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_036413.jpg


初めての横尾山荘には、驚かされることばかり
ジャクジー付きのお風呂、まだ木の香りがする新館、その広さ

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0372150.jpg


受付のお姉さんによると、SWには一ヶ月前の予約解禁日の当日
その朝には電話がじゃんじゃん鳴って、直ぐに埋まってしまうほどの人気だそうだ

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0381324.jpg


翌朝、朝食を頂きゆっくりと出発
蝶までだ、何も急ぐ必要は無い

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0421331.jpg


予報では、ピーカンは今日だけ、それも夕方から曇りはじめ
明日は雪、そう、もう雪なのだ

2011年秋、雨の中を下ったはずのルートを登る
あの日は、ざんざか降る雨にやられて大変だったよな
ほとんど記憶も無いほどだもの

針葉樹林の中、きちんと整備されたトレイルをずんずん詰めて行く

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_050195.jpg


すぐに、穂高からの稜線、南岳あたりだろうか
樹林の合間から覗きはじめ、槍見台では、やっと槍の姿に対峙する
手前の横尾尾根には雪がいっさいなく、そのぶん、槍の白さが際立っている

もしかすると今日は、槍沢を詰めて、槍を踏めたんじゃないだろうか
いや、踏めなくても山荘から白い槍を望めたんじゃないだろうか

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0434354.jpg


何を今さら妄想じみたことをと、自分を笑う
そんなに甘いワケないよ、夜明け前に横尾を出て行ったのは
ザイルを装備した山慣れしたパーティだけだったじゃないか

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0521795.jpg


見え隠れする槍の姿に気をとられながら、ゆっくりと歩く
森林限界を超えると、もう全てが見渡せる
それでも、稜線に乗らないと安心できなくて、意味も無く焦ってしまう

冬が来る前に 11月の蝶ヶ岳(前)_b0244811_0524933.jpg


そして、乗っかった稜線には・・・


ブログランキング・にほんブログ村へ
■RANKING■

Commented by dahan at 2016-07-23 01:10 x
スー兄貴こんばんは!
あ~秋ってエエなあ、と思いながら読んでたら
ええとこで・・・になってますやんか。
なんか気になって寝れませんよZzz
Commented by slow-trek at 2016-07-24 00:22
dahanさん
いやいや、ごめんなさい
じらすつもりはなかったのですが^^;
今しがた続きをUPしました
お暇なときにでも^^
by slow-trek | 2016-07-21 23:10 | 北アルプス | Comments(2)