荒野にて

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機織姫に片思い 巻機山

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■山行日:2016年06月26日(日)
■山:巻機山
■目的:高層湿原とお花畑
■ルート:登山口(05:45)-牛ヶ岳(10:45)-避難小屋(11:40-12:30)-登山口(15:00)

雪融けのシーズンも終え、高層湿原にはワタスゲが舞う
新潟と群馬を跨ぐ三国山脈の名山、巻機山
その情報をネットで見ると、どうしても行きたくなった

週末の予報では日曜の方がマシな様子を確認し
土曜の深夜、小雨振る上越自動車道を北へと走った

伝説の美女、栲幡千幡姫命(タクハタチヂヒメ)に逢いに




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明け方のPA休憩していると、小雨が本降りへと変わった
うーむむむ、こりゃヤバいのか?
とネットで確認するが、10時頃から晴れ間も覗く予報は変わらない

ここで引き返したって、谷川、平標、もしくは尾瀬
どこへ行っても同じ天気だ、予報を信じて決行だ

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小雨もあがった清水登山口から井戸尾根コースを進む
トレイルはすぐに小雨に濡れた樹林の中へ

そして足元は粘土質、網状の樹の根っこ、ぬかるみと
どんどん歩き難くなって行き、前を行くグループの滑った後が多くなる

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道標には、合、勺が表記され、標高差1200mのロングコースに
少なからずモチベーションを与えてくれる

五合目、突然樹林が広がり、東方向が明るくなる
足元に広がるのは、米子沢だ

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その空の、雲が切れて行くシーンを呆けたように眺めていると
森が朝陽に照らされて、ガスが消え、いつの間にかブナ林に囲まれていた

こりゃ期待出来そうだ
待ってろよ、美しき伝説の機織姫

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六号目の展望地では、西方に視界が広がり
何ともいい貌をした岩峰が覗く
天狗岩、横を流れ落ちるはヌクビ沢

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雲はどんどん流れ、青空が広がる気配に、久々のロングコースに
へたったカラダも元気になる

七合目、森林限界を抜けると物見平
振り返ると、苗場山がその存在感を示している

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西方から叩きつける強風は冷たく、あわてて汗に濡れたシャツを
メリノウールの長Tに着替えレィンウェアを羽織り
グローブを着けるとやっと人心地、この寒さはヤバい

きっと谷川連峰も見えているはずだ
しかし、6合目で現れた青空はいつの間にか消え去り
どんどん湧き上がるガスに、トレイルは包まれて始める

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ニセ巻機を過ぎると、木道の脇に小さな池塘
足元にはワタスゲが小雨に濡れ、その小さな頭が重たそう

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いやいや、これからだ、晴れるのはこれからだ
さっき追い越した地元のグループも
草刈樹を片手にスイスイ抜かれてった山の関係者の皆さんも
みんな声を揃えて言ってた

 今日は昼前には晴れる!

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その言葉だけをココロで繰り返し
ガスに煙る避難小屋をスルーしてピークへと

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ところが、山名板のある処から、三角点まで
天国の道と称される美しい尾根歩きは、ガスに小雨・・・

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いやいや、まだ10時だ
よし、牛ヶ岳までゆっくりピストンしよう
その間にきっと晴れてくるはずさ

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朝日岳への縦走路、その先は真っ白で何も見えず
雪渓を右手に進む、ずんずん進む

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と、ガスに煙るトレイルは、まるで行き止まり
そこから先は踏み跡が薄らとある程度
そして、この先の下山路は経験者でなければ~との看板と遭難碑

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展望どころか視界すら無い場所で、この状況か・・・戻ろうか
若くしてこの地で命を落とした若者の碑に手を合わせ引き返していると
足元に三角点が隠れていて、そこが牛ヶ岳と分かった

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織姫ノ池もニコちゃんマークの池塘もワタスゲもハクサンフクロウも
ぜんぜんぶガスに煙り、晴れ間なんて現れそうにも無い

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小雨の中、とぼとぼと避難小屋に戻る
この小屋はとても整備が行き届き、清潔過ぎるほど清潔
特にトイレの広さと立派さには驚いてしまう、こんな小屋は初めてだ

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メスティンに詰めたご飯に、熱いカレーをぶっかけ
はふはふと頂くと、やっと冷え切っていたカラダが温まる

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下山は、登りにも増して粘土質のトレイルを小雨が濡らし
何度も滑っては、こけて、足元はまるで田植えのアルバイト

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あーぁ

なーにが伝説の美しき機織姫だよ
湿原も花畑も展望も、ぜーんぶナッシング
梅雨の合間にそんな期待が甘かったな

おーぃ、伝説の美しき機織姫やーぃ、また来るよーっ


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by slow-trek | 2016-07-06 23:02 | 関東甲信越[越後・妙高域] | Trackback | Comments(2)
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Commented by akko-kornblume at 2016-07-08 08:00
田んぼ道はこの山だったのね(。-_-。)

牛ヶ首からは越後三山の眺めが素晴らしいの。
可愛い池塘に心が踊った思い出の山。
そして、下山中に足が痛くなって泣きながら歩いた山。
また、いつか歩きないなと思いつつ、遥か彼方の山。

昔々、清水集落の方々がこの山にスキー場が出来るのを
阻止したから、あの美しいブナ林が残ったんだって聞きましたよ。

機織姫さまは案外身近にいるんじゃないかしらん♡
Commented by slow-trek at 2016-07-08 22:43
矢車草さん

眺めが素晴らしいの知ってますとも(涙)
だからこそ悲しくて・・・
矢車草さんにも想い出深い山だったのですねー
標高差1200だから、下りで足を痛めても仕方ないですよ
でも、晴れてたのなら、いいじゃないすか^^

>機織姫さまは案外身近にいるんじゃないかしらん♡

どこ??どこどこ?おせーて^^
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