荒野にて

slowtrek.exblog.jp ブログトップ | ログイン

雪よ降れ 黒斑山

b0244811_2027932.jpg


■山行日:2016年01月16日(土)
■山:黒斑山
■目的:北アルプス展望とシマシマ
■ルート:高峰高原(10:00)-黒斑山(12:30-13:30)-高峰高原(14:50)
    

昨年末の山納め、浅間外輪山である黒斑から
あの白く雄大で、でも雪を被るとなんだか可愛らしく
裾野の湯の平らまで粉砂糖をまぶしたケーキのような姿の浅間を観たくなった

そんな突然な思いつきも結局は
高峰高原ですら強風とガスで真っ白な状況に尻尾を巻いて
逃げ出して、気の向くまま赤城山へと無意味な縦走をしたのだ

さて
いくら暖冬と言っても浅間山だ
あの雪を被ったシマシマ模様は観せてくれるだろう

白く雄大な姿に思いを馳せて車を飛ばした



b0244811_20275663.jpg


雪山に思いを馳せて車を走らせるも
アサマ2000へと続くチェリーパークラインは
凍結も、雪のかけらも、もちろん道路わきに霧氷なんて一切なくて

b0244811_2030062.jpg


なんだかなー、一月中旬だぞ、まだ真冬だぞ?
はっきり言って、もう帰ろうかと思いながらも
高峰高原に駐車すると、車坂をトボトボと歩き始めた

最初の小ピーク、車山からは微かな富士山のシルエットが浮く
振り返ると四阿山が光る

b0244811_2031587.jpg

雲の中にある北アルプスの主峰たち
悔しげに睨みながら、ますます足取りは重く

車山からの登り返し、北ア展望地を過ぎても、針葉樹林に
霧氷のカケラもなく、アイゼンを着ける気にすらなれない

シェルターを過ぎると、さぁそろそろ頭が見えてくるはずだ
と、それは突然、樹林の合間から飛び出した

b0244811_21305091.jpg

アサマだ

やはり、雪は少ない
でも、ここまで霧氷すら見えなかったからだろうか
この姿を見せた瞬間は、大きな声が出るほど嬉しかった

槍ヶ鞘からトーミの頭を見ると、なんとその稜線にまで雪が無い
その稜線を唖然と見てると、どんどんと沸き上がる雲に浅間が隠れて行く

b0244811_21364318.jpg

そのシーンに我を忘れて、岩肌が剥き出しのトレイルをガツガツ下り
そしてトーミの頭へと駆け上がる

b0244811_20365592.jpg


やはり浅間南面には雪が無い
裾野の湯の平にかけても、いつもなら針葉樹林に粉砂糖がまぶされた
あのケーキのような姿になるのだが、枯れた樹林がなんとも哀れな姿

b0244811_20375273.jpg

その姿に肩を落とし、稜線を、黒斑ピークへとトボトボ歩く

b0244811_21331924.jpg

でも、アサマはアサマだ

どうだ、この雄大な姿
あの湧き上がる噴煙の激しさ

b0244811_00070752.jpg

北の空から大きな雪雲が現れ、噴煙と交じり合い、アサマに影を落としては消えて行く
きっと噴煙が冷え込んだ空気に吸い込まれ、水蒸気となり雲と交じり合っているのだろう
なんだかそれは、アサマが今すぐにでも噴火したがっているようにも見え

その一瞬の恐怖が誰も居ない稜線でカラダを振るわせた

b0244811_00073795.jpg

いや、きっとアサマはまだ雪に埋もれて眠っていたいはずだ
まだ一月だよ、ゆっくりさせてくれよ
もう少し雪化粧を楽しませてくれよ

そうだ、きっとそうだ

雪よ、もっと降れ
もっともっと降り積もれ
そして、この大きなアサマを隠してやれ

b0244811_00080726.jpg

黒斑のピーク直下、風が吹かないポイントに座り込み
雲の流れ大きな影を作っては消えて行くシーンを見ていた

カラダが冷え切った頃、想いが通じたのだろうか
まるで今が真冬だと言うことを空が急に思い出したかのように
パラパラと音を立て、小さな雪粒が落ちはじめた



ブログランキング・にほんブログ村へ
■RANKING■

by slow-trek | 2016-02-11 00:25 | 関東甲信越[苗場・浅間域] | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://slowtrek.exblog.jp/tb/25348291
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
line

山行記録と山にまつわる物語


by slow-trek
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite