荒野にて

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神宿る山 月山(前)

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■山行日:2015年08月01日(土)-02日(日)
■山:月山
■目的:行くぜ、東北
■ルート:リフトトップ(08:50)-姥ヶ岳(09:40)-山頂(11:30)-仏生池小屋(12:20)
     仏生池小屋(06:00)-山頂(07:30)-リフトトップ(09:30)
 
引越と転勤に忙殺され、このままじゃ、ひと夏山ナシじゃないか・・・
と焦り始めた7月末の木曜の夜、ヨメさんに声も高らかに宣言した

 悪いけどオレ週末は留守にするぞ、山行くぞ
 ふぅん。行ったらエエやん?んで、どこ行くんお父ちゃん? 

あれ?行っていいの?えーっと、どこだったっけ、ってか決まってないし
全くのノープラン、想いだけが空回り、そうだ、今年のテーマだ

 行くぜ、東北

二日間の限られた時間、エリアは東北、さてどこだ
ふと思い出したのは昨年の秋、吾妻連峰から望んだ大きな山影が忘れられない月山
よし、百名山の月山だ

例によって、思いつきの山旅の始まりだ
 



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深夜の東北自動車道を北へと飛ばす
山形道へ分岐すると、真っ暗な山道を詰め、姥沢登山口駐車場で仮眠をとった

仮眠から目覚めると、いつの間にか満車となった駐車場から歩き始める
今日は小屋泊まりなので、急ぐことも無く、団体さんに付いて行く

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ゲレンデリフトで軽く標高を稼ぐと、姥ヶ岳から周回ルートへ進む
トレイルは完璧に整備され、観光客も歩けるレベルだ
何て楽な登山だろうか、と安心していると、辺り一面濃いガスに埋まる

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ガスの中、キンコウカがわさわさと揺れ始めると、やがて足元は木道となる
徐々にフラットになり始めると、ミヤマキンバイの群生が現れる
ガスの切れ間には小さな池塘が花たちに囲まれていて、夢のような光景だ

あぁガスさえ無ければ・・・

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姥ヶ岳を踏んで、何も見えない稜線を進む
やがて湯殿山との分岐へ下る頃、突然ガスが晴れる

あぁ、美しい稜線だ、この稜線を歩きたかったのだ

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牛首からの、緩やかなルート、その向こうに月山の姿
その姿は、ほんの数秒で消え去り、またガスの中を進む

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牛首までは、小学生グループにトレイルをふさがれノロノロ渋滞
どうにかスルーすると、やっと登山道らしくなり、一気に300mほど登り詰める
これまでが緩やかだったトレイルとの差、下りのハイカーとの行き違いにロス

辿り着いた月山の山頂もやはりガス、しかも明日の天気は下り坂

モチベは下がりっぱだけど、久々の山だ
今度はいつ山に行けるかも分からない、予定通り小屋で泊まろう

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あぁガスさえ無ければ・・・

今日、何度目かの独り言をこぼしたら、それが聞こえたのだろうか
振り向いたソロハイカーは、にやっと笑いながら言う

 仕方ないな。ガスの山だから、ガスさん(月山)って言うほどだから。

うーんんん、笑えないよそれ
苦笑いでスルーしたけれど、そういえばヤマレコの記事もガス多かったっけ・・・

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山頂からは北へと下る
晴れていれば、鳥海山も日本海も見渡せることが出来るはず
その石畳の美しい稜線を黙々と下る

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東側、谷の底には雪渓が残り、その下のほうに小屋の屋根が見えた
今日のお宿は、仏生池小屋だ

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何とも味のある小屋は、何十年もの間、多くの修験者たちを迎えたであろう
貫禄のような香りさえ醸し出している

下界は今日も37度なのに、ダウンを着込んで震えながら缶ビール

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やがてガスは消え、流れる雲と傾きかけた夕陽の作り出す色彩のショウが始まる

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いつの間にやら足元は雲海が現れ、茜色に染まって行く

夕暮れの風に、仏性池の水面が揺れ、チングルマが揺れ、酔った自分も揺れていた

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夕食は、小屋の母さんが「地物の山菜を使った、精進料理です」と
出してくれたのは、なんと手作りの胡麻豆腐、揚げたての野菜天ぷらに肉じゃが
見た目は地味だが、一品々が味わい深く、一口食べる度に頷いた

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夕食も終わり、外へ出ると、今まさに陽が落ちるところ

その空の色に、もしかすると明日は・・・

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青空の下を歩きたいな

ちょっと期待しながら
月山の山の神にお願いした


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by slow-trek | 2015-09-09 23:53 | 東北[朝日・飯豊] | Trackback | Comments(8)
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Commented by GRI at 2015-09-10 13:20 x
待ってました~、新記事 (^。^)
月山、ここは大のお気に入りで、弥陀ケ原から一回&姥沢から二回歩いてます。
姥沢から頂上だけだとリフトもあり、あまり修験者の山という感じはしませんが、仏生池小屋まで足を延ばすと、雰囲気出ますよね。
それにしても、仏生池小屋の夕食・・・ これで熱燗やりたいですね~!
あ、精進料理に熱燗はダメか (^^ゞ
月山、6月末から7月初めにかけては高山植物が咲き乱れてまさに百花繚乱! ちょっと遠いですけど、東北旅行を兼ねて奥様と是非どうぞ~ (^^)/
Commented by tabi-syashin at 2015-09-10 22:51
はじめまして。お気に入りに登録しました。
こんごとも宜しくお願いします・・・。

居場所   おいで、東北・仙台です。
Commented by slow-trek at 2015-09-11 20:00
GRIさん
さすがGRIさん、三度もあるかれているのですね
鳥海山もですが、このエリアのお山がお好きなのですね^^
やはり、月山も雪解けの頃が美しいんでしょうね~
いつか、ぜひ行きたいものです!
Commented by slow-trek at 2015-09-11 21:09
tabi-syashin さん

ありがとうございます
こちらこそ、よろしくおねがいします

東北、大雨の甚大な被害に心痛みます
この週末も東北山行の予定でしたがとりやめました
どうかお大事に
Commented by hawks-oh-muku at 2015-09-12 22:30
ご無沙汰しています。
当方は「単身赴任の山歩き」→「元単身赴任の山歩き」に
ブログタイトルを変更してから全く更新をしないうちに気が付いたら
津軽に住んでいました。(笑)
函館が日帰り圏内の青森です。
おいで東北!北東北♪ちょっと無理か?

Commented by ruonick at 2015-09-13 04:55
月山ノーマークでしたが、スロトレさんの写真見ると行きたくなりますーっ!
夕日を浴びる高山植物素敵♡

なかなかブログ更新されないのでまさか新ブログ立ち上げたのかと心配してましたよーっ
あ、ヤマレコのコメントありがとうございます(≧∇≦)
Commented by slow-trek at 2015-09-14 07:58
hawks-oh-muku さん

ごぶさたしております
そうなのです、帰阪された後は更新されていなかったので
当初は、いろいろお忙しいのかと思っていたのですが・・・
なんと津軽ですか!いやしかし、なんとも
お互いサラリーマン人生の運命に翻弄されていますよね
お誘いありがとうございます、でもちょっ遠いですね^^;
北東北の山記事楽しみにしています^^
Commented by slow-trek at 2015-09-14 07:59
ゆなさん
月山、素晴らしい稜線美です!
お花の季節だと、もっと夢のような光景かと
ぜひぜひ、新婚山行に^^
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