荒野にて

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落葉に舞い散る雪 中禅寺湖

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■山行日:2014年12月06日(土)
■山:中禅寺湖って、山じゃないぞ
■目的:湖畔の森を歩く
■ルート:竜頭の滝(08:30)-千手ヶ浜(10:30-12:30)-竜頭の滝(14:20)

奥日光にはふたつの天気がある

日本海側は雪、太平洋側も微妙な天気予報
こんなとき、いつもふらっと訪れるのは奥日光
北関東に単身赴任でやって来て、一番歩いているエリアだ

何がそんなに気にってるのか、自分でも今ひとつ分かっていないが
東北道からのアプローチの良さ、白根山と男体山、その合間に並ぶ山の形
そして戦場ヶ原を境にして、日本海気候と太平洋気候、ふたつの天気があり
その特異な環境から生じる、空と雲と湖面の色の変化

そんなところに惹かれているのだろう




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この日は午後から雪となりそうで
山を歩くよりは、森を歩くことにしょうと思った

竜頭の滝から高山を登って湖畔に降ろうか
そこから雪景色の中、千手ヶ浜、戦場ヶ原を周回するのもいいだろう

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なんて
あてもなく、ふらふらと歩く
落葉に降り積もった雪の遊歩道

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気温はどんどん低くなり、ときおり小雪が舞う、誰もいない湖畔

先行者は、どうやら単独の鹿のようだ、そのトレースを追うように歩く

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突然小春日和の陽射しに照らされたかと思うと
またすぐに日本海からの雪雲に覆われる
それはまるで、ふたつの天気がぶつかりあって争っているように見える

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初冬の湖畔は寂しくて、遊歩道を何かに急き立てられるように歩く

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かさかさこそこそ

ざくざくぎしぎし

こつこつぎゅっぎゅっ

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人っこ一人居ない湖畔に、落ち葉を、木道を、雪道を踏む音だけが響く

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千手ヶ浜に回り込んだ頃、白根の方向からどす黒い雪雲が覆いかぶさり
あっと言う間に吹雪となった
あわててカメラをザックに収めてアウターのフードを被る

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あてもなく歩いてると、二つめの吊り橋を越えた頃
いつの間にか鹿のトレースも消えていて
その先は黒檜岳へ登るか、あるいは湖畔周回路へ行くか、だ

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もうどこへも行けなくなったよ
単独の鹿はどこへ行ったんだろう
こんな吹雪だし、帰ろうか

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独り言が聞こえたのだろうか、低空飛行しながら
獲物を狙っていた大きな羽の猛禽が驚いたように逃げてゆく

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そうだ、バス停の四阿があったはずだ、あそこで吹雪が止むのを待とう

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四阿は屋根があるだけで、風も雪も素通り
それでも、どうにかストーブを付けてランチだ

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鍋からもうもうと湧き上がる湯気に顔を突っ込んで
ずるずると、にゅうめんをすする

誰もいない湖畔で何やってんだかな

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食べ終わっても止まない風の中、湖畔に戻る

と、突然雲が流れ始めて、青空が覗く

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だからと言って、もう歩く気力はないよ
ふたつの天気の狭間の中、遊歩道を帰えろうとすると
木道には、同じように、引き返している鹿のトレースが残っていた

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たったそれだけの
何もない初冬の奥日光の一日だった


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by slow-trek | 2014-12-19 00:30 | 関東甲信越[那須・日光] | Trackback | Comments(12)
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Commented by at 2014-12-19 08:23 x
ご無沙汰してました。

なんだか映画の一場面の雰囲気です。
贅沢な、素敵な、そして少し寂しい時間ですね。
単独行が寂しい季節になりました。
Commented by pallet-sorairo at 2014-12-19 09:33
この辺りは、私の青春時代とともに有ります…って
なんだか照れちゃう言い方ですね(^^ゞ
今のように週休二日じゃない時代、
そのころの我が家から行くのには便利だったのです。
鹿も木道を歩くって言うのが面白いです。
Commented by ルネオバ at 2014-12-19 13:39 x
降り積もった落ち葉を薄っすらと覆う雪
波立つ湖面
吹き付ける雪に閉ざされていく男体山
凛と凍てついた空気がひしひしと伝わってきます。
冬の入り口は、寂しい季節やよね・・

で?
あれ?
あの足跡、鹿チガウやん・・
狐?狸?
猫の手も借りたいようなこの暮れの忙しいさ中、
スロトレさんの為に?調べて差し上げましたともさ!(* ̄ー ̄)"b"
https://www.pref.nagano.lg.jp/josho/josho-rimmu/shokonorin/yaseidobutsu/documents/8konnseki.pdf
Commented by nikkor14d at 2014-12-19 18:38 x
確かに、木板の遊歩道の足跡はひずめ系じゃなくて肉球系に見えますねぇ(*^_^*)
しかし、寒そうというか冷たそうで凍えそうですね。
Commented by cyu2 at 2014-12-19 21:08 x
スロトレさんが鹿のひずめを知らないはずがない。
これは・・・何かオチがあるのでは (・∀・)
Commented by slow-trek at 2014-12-20 00:19
恭さん
あぁ、そうですねー
こうやって、一人ふらっと行きたいところに行って
ぽけーっとすることが出来るって、確かに贅沢な時間ですね
そーだなぁ、うんうん、そう思います
Commented by slow-trek at 2014-12-20 00:19
palletさん
>この辺りは、私の青春時代とともに有ります…って

何も照れなくてもいいじゃないですか^^
そう言える対象が、ご自分の中にきちんとあるって
素晴らしいことだと思いますよ
浅草から電車とバスで行かれてたのですよね
きっと今よりも遠い場所だったかと
でも、だからこそ今よりも大事なのかも
なぁんて勝手に思ったりしてます^^
Commented by slow-trek at 2014-12-20 00:20
ルネさん
ぬーわーにぃー!
狐?狸?
マジっすか、ってか確かにこの木道のトレースは・・・
いやいや、ね?私の谷間に響き渡ってた哀しき鳴き声
あの鹿とオーバーラップして・・・
なのにタヌキて(涙)
Commented by slow-trek at 2014-12-20 00:21
nikkor14dさん
えぇえぇ、そうですとも肉球でしょうとも
でもね、いいの、私にとってはね
牝鹿を求めてさまよう牡鹿・・・あぁ、もうっ^^;
Commented by slow-trek at 2014-12-20 00:22
cyu2さん
だー、かー、らぁー
オチも何もありゃしませんって(泣)
なに、ハードル上げてるのー
ったく、みなさんイジワルなんだから^^;
Commented by ジオン at 2014-12-20 22:21 x
中禅寺湖って、山じゃないぞって
そうですね p(*^-^*)q

でも、、涙が出てきます
近いスロさんがうらやましい、(;_;)
先月登れなかった、男体山だー
男体山だー (T_T)

狸の足跡だってなんだっていい
戦場ヶ原も行きたかったー。
Commented by slow-trek at 2014-12-21 23:08
ジオンさん
涙が出るほど悔しいのですか^^;
まー、遠征の末、凍結道路撤退?
その悔しさはよーっく分かりますが
閉山期間でしょ?男体山は、山そのものがご神体です
この期間に入山したものは「末代まで祟られる」と
神社登山口に告示されてるそうですよ、行かなくて
良かったかもですね^^
またお越しくださいね
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