荒野にて

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紅葉と霧氷と青空と 浅間外輪山周回

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■山行日:2013年10月27日(日)
■山:浅間山(外輪山)
■目的:黄金色の海原を望む
■ルート:登山口(06:30)-トーミの頭(08:15)-黒斑山(08:40)-蛇骨岳(09:10)-仙人岳(09:30)
     鋸山(10:00)-火山館(11:35-12:30)-トーミの頭(13:35)-登山口(14:40)

続け様に列島を襲った台風が過ぎ去った日曜日、以前から歩きたかった浅間山を目指した
狙いは浅間山では無い、腰の故障が完治していない今の自分には本峰は無理だろう
台風一過の青空の下、外輪山を縦走して、黄金色に色付いた唐松の森、賽の河原、湯の平を歩きたいのだ
もしかすると朝方は紅葉が凍るシーンも期待できるかもしれない

そんな淡い期待を抱きながら、深夜の高峰高原へと走った




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朝陽が照らす八ツヶ岳、ちょっと霞んだ富士山を眺めながら、高峰高原から歩き始める
高原ホテルをも包み込むガスが消えた瞬間、目指す方向が薄らと白くなっているのが見えた
狙い通り霧氷だ、今日の天候だと、紅葉、霧氷、青空の三段紅葉となるだろう
逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりと歩く

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このルート、今年の正月明けに黒斑山までは歩いているので様子は分かっている
少し開けた場所から振り返るけれど、正月明けに望めた北アルプスはガスに煙って見えない
ちょっと残念だけど、その代り、森がどんどん霧氷で白くなって行く

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避難小屋を越えると、一気に浅間山の大展望・・・のはずが、辺り一面濃いガスで何も見えない
このまま、あの痩せ尾根をトーミの頭まで歩くのは危険ではないだろうか?
そう思えるほどの濃いガスだ

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ガスが薄れるのを待ってても仕方ないので、慎重に歩き始めると、北からの冷たい風に吹かれる
その風にガスが一瞬薄れたとき、トーミの頭直下の崖から足元に唐松の森が輝いて見えた

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よし、ガスが流れるぞ

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頭に立つと空を仰ぐ、まだ濃いガスの向う、見えない浅間山を睨む
2分、まだか?4分、そろそろだろ?6分・・・晴れた

浅間山だ

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裾野から湧き上がるガス、秋晴れの朝の光を受けて立つ姿に寒さも忘れ見とれてしまう

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縦走路を黒斑山へと進みながらも、現れてはガスに消える黄金色の海原に脚が止まる
このまま砂すべりルートを下って、この瞬間の浅間山と裾野の唐松林を歩こうか?
いや、今日は鋸山まで縦走してJバンドを下るのだ、予定通り砂走りは最後の登り返しにしよう

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針葉樹は真っ白に氷り付き、青空とのコントラストを楽しませてくれる

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黒斑山を過ぎるとトレイルは一度樹林に入り、次に稜線に出ると蛇骨岳だ
正月には時間切れを恐れてあきらめた、干支の山、こんなに近いのなら歩けば良かったんだ

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北方に嬬恋村、四阿連山の展望が広がるが、風の強さに展望を楽しむ余裕も無く進む

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トレイルは東へ回り込むように折れると仙人岳に向かって凍てついた斜面を登り詰める
鋭角に伸びる仙人岳はなかなか、カッコいい姿だ

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あの黄金色に燃える唐松の海原に降りるJバンドが望める
あんなところ降れるのだろうか

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細尾根を風に煽られながらアップダウンを繰り返すとJバンドの指標をスルー
そして山名板も何もない鋸山のピークを踏んですぐに折り返す

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Jバンドは崩れかけたようなスリッピーな斜面だ、そこをずるずると下っていると
何やら白い粒が・・・雪?雪だ、ふと見上げると浅間は雪雲にすっかり覆われて真っ暗だ

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暗い気持ちでバンドを降りきる、楽しみにしていた金色の海原は
このエリア全体を覆う雪雲のおかげで、まるでこの世の終わりみたいな様子だ

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そして浅間への分岐、地図を何度も見る、CTを確認する、何度見ても非難小屋まで80分
たった80分だ、そこから前掛山までたった20分だ、どうだ?それでもダメか?どうする?
自問自答を繰り返すこと5分、冷え込んで軋む腰を撫でながら分岐を逸れた

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今の自分には無理、無理なんだ、そう言い聞かせて歩き始めると、一気に雪雲が流れた
そして唐松樹林見が黄金に輝き始める・・・いいじゃないか、ここだ、ここを歩きたかったんだろ?

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湯の平分岐をスルー、青空と黄金の森をふらふらと、煙突から煙を出す火山館まで歩いた
秋空と冬の風、薪が燃える香りを楽しみながらチョコを齧ってはバーボンを舐める

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バーボンで暖まった身体にトーミの頭への登り返し、砂すべりの標高300mはキツイ

浅間を振り向き振り向き、登ってると、なかなか足が進まない
こんなに素晴らしいコンディションなのに浅間を歩かなかった後悔の念が自分を責める

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歩けたかも、いや無理だったろうな、でも?もしかして?ホントはどうなんだ?

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そんなことを繰り返し思いつめながら稜線直下まで詰めたとき、トーミの頭から大声が響く

あさまが出たぁーっ!

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振り向くと、ガスが完全に切れ、夢のように番美しい浅間がいた


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いいじゃないか
また来シーズンがあるさ
ちょうど今頃に来よう、一人で浅間を踏もう

今日、一番美しい姿の浅間にそう告げて、霧氷の樹林を下山した
 
 
by slow-trek | 2013-11-07 01:00 | 関東甲信越[苗場・浅間域] | Trackback | Comments(8)
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Commented by ゆな at 2013-11-07 07:57 x
いいですね!紅葉の浅間山!!!
カラマツの黄色が美しすぎます!しかも霧氷まで!!!
私も6月に縦走しました。賽の河原辺りの雰囲気が大好きです。
来年は絶対紅葉の時期に縦走したいです( ´ ▽ ` )ノ

あ、ブログを昨日更新しました。お暇でしたら、読んでやってください♪
お仕事なブログは書きたいこと書けなかったりしてもどかしいです(´Д` )
Commented by GRI at 2013-11-07 15:49 x
2週間前、逆回りで歩きました。
唐松は色付き始めでしたが、天気に恵まれ、同じように迫力ある浅間を見ることができました。
ここは開放感たっぷりで良いですよね~!
霧氷も綺麗です! 次は狙ってみようかな?

それにしても、草すべりを登るなんて・・・ 腰、大丈夫そうですね (^。^)
Commented by pallet-sorairo at 2013-11-07 16:32
青空と浅間山、すてきですねぇ。
ちょこっとだけ私もピストンしたことある草すべりが大変そうだけど
次回はこのルートを歩いてみたいなと思いました。
それにしても、もう霧氷を見られたとは! 
いいなあ、うらやましいなあ!
腰ももう大丈夫そうですね。でもお大事に。

ちょっと別件で御免なさい。
ゆなさん
お仕事なブログ、読ませていただきました(^^ゞ
Commented by slow-trek at 2013-11-08 19:15
ゆなさん
そう言えば正月にここで逢ったんですよね
遅ればせながら、干支のピーク踏んで来ましたよ
スタッフブロフ見ました!ゆなさん、よくぞこれだけ登山出来ましたね
北アだけでなく、蝙蝠まで?すごいすごい、それに読売新道
ビバークって、マジでビバーグじゃないですか!?
いやー、なかなかやりますね、どこにでもあるスタッフブログとは
ちょっと違いまっせ、みたいな(笑)これからも楽しみです
Commented by slow-trek at 2013-11-08 19:15
GRIさん
ヤマレコ等見ると、紅葉はGRIさんと私の間の週末が一番良かったみたいですね
まぁ、紅葉も霧氷も読めませんからねー、そこが楽しいのですが。
逆回り、、、ですよねぇ、本編に書いてないけれど死ぬほど後悔しました(笑)
この周回はどう考えたって草すべり下ってJバンド登りが正解ですよね
激登にきっかり1時間かかって泣きそうでした
Commented by slow-trek at 2013-11-08 19:15
palletさん
はい、草すべり、泣きました(笑)
GRIさんのコメントにもお返ししましたが、もし歩かれるのなら
必ずや逆コースで!
腰は、ずいぶんいいカンジです、この山行の後も特に痛みも無く
順調なカンジです、ありがとうございます

霧氷、もう少しすればいくらでも見れますよ!
Commented by ゆな at 2013-11-09 16:31 x
ですよね!1月の黒斑で出会ったんですもんね♪
あのブログすごく面白かったです。笑
たまに読み返して笑ってますw
今シーズンも行きたいなと思ってます♪

蝙蝠と赤牛は憧れだったので、行けて満足です♪
蝙蝠もしまだ行かれてなかったら、是非行ってください!めっちゃオススメです!
あそこでテン泊したいです。

ビバークは、実は計画通りだったんです(^^;;
大きな声では言えませんが、あの稜線上に泊まりたくて…
テントは張ったんですが(友人が)、シュラフは重いから持ってってなかったのでエマージェンシーシートで寝ましたが寒くて寒くて…(´Д` )

今年は天気悪かったので計画してた山行が中止になったりで、去年よりは回数少なかったりします。
夏は毎週アルプスにいるのが理想です(´Д` )

これからは、近場にもいっぱい行きたいです!
17日にどっぽさんと釈迦行ってきますね( ´ ▽ ` )ノ足引っ張りそうで心配です(>_<)
Commented by slow-trek at 2013-11-10 23:16
ゆなさん
蝙蝠ね、はい、覚えておきましょう
何てったって南は私の大きな大きな宿題なものでして^^;
師匠と釈迦ですか!いいなぁ、師匠に思い切り甘えてやって下さいね
大峰の巨匠ですから、何でも知ってますよ
もし都合が合えば・・・なんてことにはならないか^^
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