荒野にて

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ひっそり大展望 備前楯山

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■山行日:2013年02月17日(日)
■山:栃木県:備前楯山
■目的:足尾山塊からの大展望
■ルート:銀山平(09:30)-展望台(10:00)-船石峠(11:40)-山頂(12:40-13:20)-銀山平(14:30)

一か月前に奥日光の社山から見た足尾の山塊
その荒々しさ、山深さが忘れられず、あの足尾をいつか歩くぞと決めた
情報を集めていると、その足尾の山塊越に男体山を望める山を見つけた
そう、前回私が社山から見たシーンを反対側から望めるのだ
しかも、駐車場(登山口)からほんの60分!
これは行くしかないぞ
と、日曜の朝ゆっくりと足尾に向かった
 



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銀山平へと近づくにつれ道路脇の雪が多くなり、ついに積雪となる
ところどころ凍っているので慎重にドライブ
雪に閉ざされたキャンプ場を超えると、目的地である銀山平だ
冬季閉鎖されたかじか荘では、春のオープンに向けて準備中の様子
車を止めて、玄関前に立っていた方と少し話をすると、船石峠への林道は雪が多く
とてもじゃないけど車ではムリだとのこと・・・歩くしかないか

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たった2キロだけど、今日は60分しか登らないつもりだったので、ちょっとヘコむ
なのに、林道から赤テープで逸れるトレースを無意識の内に追いかけてて
気が付くとガレた斜面の薄い雪の上で滑って転んだり・・・
あぁ、オレは何をしてるんだ、林道を歩けば楽なのに!
なんて、予定調和な自分つっこみ

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どうにかリカバると、ぽんと目の前に案内がある、あそうそう展望台だ
せっかくだから、寄って行こう、と何故かトレースの消えた尾根をゆるやかに進む

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ちょとしたグラは表面が完全に凍り付いてて、そのピークには立てず
周囲に付いているクサリにつかまりながら展望を楽しむ
庚申山だ
この山も、ここ銀山平からが取り付きとなる、ここから袈裟丸?はては皇海山?
誰もいない展望地で一人、栃木の山々を歩く夢を見る

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展望地を後にして、うっすら残るトレースとテープを頼りに登る
うーん?こっち?直登すると林道ショートカットか?
なんて、ちょっと違和感を覚えながらも、汗ばむ陽気に、久々の樹林尾根の直登に夢中になって歩いてた
ふと気が付くと庚申山を背中に、目的の方向とは90度違う方向にわしわし登り詰めていた

な、に、し、て、る、ん、だ?オレよ

ガレガレ斜面を滑りながら、転びながら、樹につかまりながら
遥か下に見える林道の方向へ、テープのない尾根をまたいで、激しく下る

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例によって、適当に下った先は、林道は見えるものの、ガケになってて降りれない
はいはい、いつものパターンですね、はいはい
大峰だろうが、北アルプスだろうが、栃木の見知らぬ山だろうが
ったく、オレってやつは、どこを歩いても、もう、もう
なんて60分ものロスに、全身汗びっしょりになりながらも、笑う自分がいる

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船石峠の登山口、この先が駐車場となってて、そこからも男体山を中心とした展望が楽しめる
でも、せっかくだ、そこはパスして、ピークから楽しもう

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ついさっき踏んだと思えるトレースがある、あぁ何て楽なんだろう
場所によっては、膝上まで踏み抜く深さだ、このトレースはありがたい
半分雪に埋まった木製ベンチを過ぎると、急登となり尾根を回り込んで行く

遠くから猟の銃砲が続けざまに響き渡る中、樹林の中を登り詰めると
突然視界が広がった

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これだ
まさに、観たかった景色だ
足元には足尾鉱山が広がり、山塊の向こう、青空に浮かぶ男体山

すぐそこに座る単独男性の存在も気が付かぬほど見とれていた

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声をかけてくる彼が、何を言っているのか分からないほど見とれていたが
彼の指差す方向に動くと、そこも深い深い山が連なっている

「左から、袈裟丸連山、庚申山ですね、あの真ん中にぽっこり見えますか?皇海山ですよ」

そう教えてくれた彼は、「皇海山までの縦走をするのが目標なんです」、と熱く語る
「もう2時間もここにいるんです」そう、照れながら笑う

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分かる、うん、分かりますよ、愛する山、目標とする山脈が目の前に広がってるんだ
2時間でも眺めてられるだろう

確かに、この深い山脈も
そして、青空に浮かぶ男体山も魅力的だ
でも
でも何故か、今はこの足元から広がる足尾の山が気になって仕方ない

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ほら、なんだか入り組んだ尾根が、ここを辿って来いと
まるで誘ってるようじゃないか・・・

なんて、すっかり栃木の山に惚れこんでたりする

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私にしては珍しく40分も展望に浸りきっていた、さぁカラダも冷え切ったし、そろそろ帰ろうか
と、ふと振り向くと、先ほどの彼は、まだ座り込んだまま風景にとけ込んでいる
こんな時期だ、もっとメジャーな雪山がいくらでも歩けるのに、何を好んでこんなところで(笑)
お互いスキモノ同志だよなぁ、なんて苦笑いして分かれた

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見知らぬ北関東と言うエリア
「自分の山」が見つからないもどかしさのような寂しさにも似た想いもあったけど
奥日光から望んだ足尾が気になり、今日は反対側から望んで、やはり吸い込まれ
よし、あの尾根から奥日光へ、社山へと詰めよう!
なんて次なる山も見つけることも出来て

そうやって、自分の感性とスキルだけで繋いで行けばいいんだ

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今までだってそうだったじゃないか
これからだって同じだ

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一人っきりで歩く北関東の山
自分のスタイルで歩けばいいさ

今さらそう気づかせてくれた栃木の山を歩いたのは
単身赴任を初めて丸1年過ぎた日だった
 
by slow-trek | 2013-03-14 13:56 | 関東甲信越[那須・日光] | Trackback | Comments(6)
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Commented by ピッケル君 at 2013-03-14 19:56 x
こりゃぁ~ 凄い!!

山だらけ ですヤン!

改めて地図 眺めてみましたが、二子山~袈裟丸山~鋸山~皇海山~三俣山~宿堂坊山~錫ヶ岳~笠ヶ岳~白根山  延々 縦走できそうですヤン!?

こんなに沢山 山あったら 体持ちまヘンなぁ~??
Commented by slow-trek at 2013-03-17 23:36
ピッケルさん

>改めて地図 眺めてみましたが

お互い、単身赴任同志、ヒマですね^^;
そうなんです、もうね、どこから手をつけていいやら
悩ましいやら嬉しいやら、もう大変なのです
身体ね、三つは欲しいかと^^
Commented by DOPPO at 2013-03-18 20:33 x
銀山平、懐かしい響き。昨年8月末に皇海山へ登った基地。かじか荘の風呂にも入ったよ。
それに袈裟丸山も高原山も今年の計画にキッチリ入ってたんだよな。
近くてイイなー
Commented by slow-trek at 2013-03-18 22:32
DOPPOさん
さすが師匠、かじか荘のお風呂入りましたか!
全国の登山口の温泉には師匠の足跡がありそうですよね^^;
袈裟丸山は魅力的ですね!もっちろん皇海山も
計画仕切り直しの際は、ぜひ私の隠れ家にお越しくださいね!
Commented by ゆな at 2013-03-24 15:12 x
わーめっちゃ綺麗ですね!!!
大展望!!!
初めて聞く山ですが、栃木にも良さげな山がいっぱいですね!

姉が、今栃木に住んでるので、栃木の山の話をよく聞きます( ´ ▽ ` )ノ
登山道がない山がいっぱいあるみたいですね(´Д` )

先輩、ドMなんですね。笑
Commented by slow-trek at 2013-03-27 00:16
ゆなさん
なんとっ!?もしやして、山ガール姉妹ですか?
そりゃすごい、プロモーション次第ではヤマケイ巻頭特集にでも
出るかもですよ(なワケないって?^^;)
栃木ですかー、お姉さんともどこかですれ違うかもしれませんね
ほんとこのエリア、濃いですよ、はい
どんどん、ドМの血が騒いでおりますです、はいw
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