荒野にて

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一人っきりの閉山祭 薬師岳(前)

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■山行の日:2012年10月20日(土)-21日(日)
■山:北アルプス:薬師岳
■目的:閉山祭
■ルート:登山口(07:00)-太郎平(10:45-11:40)-某テン場(12:50)
     某テン場(05:30)-薬師岳(07:00-07:30)-太郎平(09:50)-登山口(12:30)


そろそろ晩秋に向かう上州の山々に足を運ばなければ・・・
やはり谷川岳だ、あの稜線を縦走して新潟側へ下り、電車で土合駅に戻る
私が以前から暖めていた大事な大事な秋のプラン
その実行に向けてモチベーションはヒートUPしていた
なのに
偶然にネットで辿り着いてしまった一行が、私の胸を熱く焦がせた

晩秋の薬師岳を楽しむ山岳ツアー(閉山祭)

大町からの情報発信だ
薬師岳の閉山祭・・・そう言えば今シーズンは私の愛する黒部エリア
結局、一歩も足を踏み入れていないよなぁ

薬師岳、閉山祭

この二つの文字
何故か胸を締め付けられるような、熱い想い
これはなんだろう、言葉で表すと、最も近いのは郷愁だろうか

あぁ
薬師岳、行こう




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もう車も少ないだろうと高を括っていた有峰林道は、その予想に反して
ゲートオープン前に数台が待っていた
ま、焦る必要はない、今日は太郎平までだから
折立登山口から、凍る落ち葉を踏みしめる感覚を楽しみながらハイクUPスタート

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いいペースでわしわしと進む、あっと言う間にアレラ平(私のネーミング)
あれ?アラレちゃん居なくなってるぞ?どこ行ったんだ?
あの、ちょっとボディコンシャスなイラスト、結構お気に入りだったのにな

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寂しいアラレ平を過ぎるとサクっと三角点
今日も素晴らし秋晴れだ、弥陀ヶ原から剱岳までくっきりと見渡せる
立山ではきっと、この秋晴れにハイカーたちの歓喜の声が響き渡っていることだろう

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その立山の喧噪さえ届きそうな秋晴れなのに、さすが閉山日だ
太郎平への道は寂しいもの

三角点で休憩していた3名のグループだけ
あとは誰一人いない

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なんだこの静けさは

天国への道、そう密かに名づけたこの登り
こんな素晴らしい晴天に誰もいない

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ちょっと道を外して池塘の表面の氷を掴む
つめてーっ、なんて大声出しても一人

そうか・・・一人なんだ

よし、この山旅ではとことん一人を楽しもう
一人っきりの閉山祭だ

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青春時代に見ていた空と年齢を重ねてから見る空は同じではない

なんて言葉が、どこかのスマートデバイスのコピーにあったっけ
青系色は歳を重ねるとともに変化するんだって?
それがどうした?

どうだ、この空

どうだ、この碧

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まさに、秋天一碧

俺の空だ

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いつものように、風が冷たくなると太郎平だ
小屋の前には3名にソロの方一名
いつも喧噪の響くベンチには誰もいない

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小屋にも人影は見えなくて寂しい
きっと閉山祭の準備と、小屋閉めに追われてるんだろう
大声をかけると奥から出てきた小屋番さんに、テン泊できるかと聞くが
もうトイレも水場も閉めたから、適当に使ってくれとのこと
水をプラティパスに分けて頂き、缶ビールを4本買った

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小屋前でくつろいでいたソロの方と少しお話すると
もう閉山祭の準備はされていて、山頂の祠から薬師如来さまも小屋に降ろされたそうだ
薬師如来さまは、来年の開山祭までは麓の大川寺でお休みになるのだ

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これから山岳警備隊の方、小屋関係者、ツアーの客といろんな人が集まるはずだ
でも私はその儀式に参加するわけではないのだ、静かなうちにテン場に行こうか

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雲ノ平も秋晴れに輝き、その光が眩しくてテーブルランドが見えないほど

薬師峠に向か木道をこつこつ歩く

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テン場には、今まさに設営しようとしている若者二人だけ

水場もトレイも閉まってるのか・・・
よし、どうせなら、前から狙っていたあのポイントまで行くか

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水2Lと缶ビア2L、計4キロ増えたザックで峠から沢沿いに登る
予想はしていたけれど重いぞ
オーバーに見積もった1時間をフルに使って、登山道から涸れた沢筋を下る
一応は岩場を歩いて、高山植物保護エリアを抜けると
適当なところでザックを降ろす
も少し降って、登り返した辺りが理想だけど・・・ここでいいや

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誰もいない場所にテント設営

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目の前には黒部川越しに北ノ俣岳から赤木岳への稜線

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なんて贅沢な場所

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なんて贅沢な一人

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ビアを飲んで陽が傾くのを待つだけ

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あぁ

薬師が紅く燃えて行く

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by slow-trek | 2012-11-29 23:44 | 北アルプス | Trackback | Comments(2)
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Commented by えだ at 2012-12-01 15:06 x
閉山際、行ってみたくなりました。
写真ではそこまで分かりませんが夕刻~夜は本格的に寒いでしょうね。
Commented by slow-trek at 2012-12-03 23:06
えださん

寒さはねー、夕陽が落ちた直後と、朝陽が登った瞬間ですね
そこが一番寒いですね、これは、どこでもそうなのです
きっと体感温度は、ヒトのメンタルにも関係するのかな
なんて思いますです、はい
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山行記録と山にまつわる物語


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