白砂山、遠く  八間山 ・ 堂岩山

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■山行日:2012年05月13日(土)
■山:八間山-堂岩山
■目的:5月の雪に輝く白根山を望む
■ルート:
 登山口(08:30)-八間山(09:40)-堂岩山(12:40)-八間山(15:00)-登山口(16:10)

前日、吹雪で断念した八間山に登るため、桜吹雪の舞う六合の集落を抜けて車を飛ばした
二日連続で同じ場所に遠征なんて、我ながらもの好きだとも思う
でも、きっと、きっと、昨日の雪があの山もこの山も再び白く化粧してくれてるに違いない
そう思うと逸る気持ちを抑えられなかった
 



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昨日は突風に波打っていた野反湖も、今日は太陽も輝きなんとも穏やかだ
野反湖畔からの登山口は尾根伝い、歩き始めてすぐに振り返ると、すぐに草津白根が輝く
事前情報では分かっていたはずなのに、後方が気になって、なかなか足が進まない

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この冬の雪が融け始めたところに、昨日の新雪が薄く積もっている
今日は一日、ズボズボと踏み抜いては体力を消耗するだろう

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白砂山は厳しいだろうか?いやでも踏みたい
そして堂岩山から地蔵峠から湖畔に下り湖を半周して帰るのだ

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イカイワの肩(なんてネーミング?)を越えて、野反湖を見下ろせるようになると
湖の上にある山、その雪の輝きに存在感が強くなる、マップで確認すると岩菅山とある
何故、あの山だけあそこまで雪が多いのだろうか、振り返る浅間山はもう白くないのに

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トレイルは樹林帯に入り込む、いつの間にか融け始めた霧氷に囲まれていた
細い樹林帯を抜けると山頂だ、予定を10分オーバー、70分かかってしまった

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狭い山頂には山名板、そして今にも崩れ落ちそうな避難小屋・・・
そう言えば見知らぬブロガーの方の記事に、15年以上前、学生の頃に来たときと
同じ傾き方で立っている、なんて書かれてあったっけ、なんとも絵になる佇まいだ
バックの岩菅山はどこから望んでも、その雪深さが分かる

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トレイルはピークから北東へ進み、湖畔のキャンプ場へ下る分岐を過ぎると突然視界が広がる
そして北には堂岩山、白砂山が白く輝く、あの尾根は苗場まで続いているのだ

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さらにその北東に谷川岳、東には日光連山だろう
なんだか、すごい展望だな
今更ながら、自分が立ってる場所に感慨を覚える

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しばし展望にココロを奪われた後は、マップで確認した通りのアップダウンだ
これまた想像通り、クサった残雪の上に前日降り積もった新雪
足は滑り、踏み抜きを繰り返し、疲労が蓄積して行く

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カメラも出さず、汗びっしょり、黙々とアップダウンをこなす
緩やかな広い尾根をずるずる滑りながらようやく堂岩山だ

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・・・白砂山、遠いな

前日の雪は樹林を凍らせ、きっと今朝方は小さなモンスターとなっていただろう
その融けかけた樹林の間、すぐそこなのに遠い白砂山
時計は12時45分・・・このコンディションで、この時間?どうする?

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白砂山を踏んで、予定通り下山を地蔵峠とするなら、最後は湖畔道路歩き
時間切れでヘッ電装着となってもキケンは無いけれど・・・どうする?

と、佇んだまま悩んでる私のすぐ目の前、突然樹が揺れたかと思うと
疲れきった表情のソロハイカーが現れ、私の顔を見てホッとした表情
そして挨拶もなく

堂岩山はこの辺りですか?八間山は向こうですよね?

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その高齢ハイカーの方、私が下山ルートと考えていた地蔵峠から登って来たようで
白砂山を踏んで湖畔の登山口、私とは逆ルートの予定だったようだが
峠からの沢筋は残雪でトレイルも不明、踏み抜きも酷く歩けたもんじゃないと・・・

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あきらめよう、すぐ目の前だけど、遠かったな白砂山
そう思うと、樹林の隙間から覗くその山容はますます魅力的に思えてしまうのだった

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ソロハイカーに八間山のルートを教えて分かれると腰を下ろす、と一気に力が抜ける
それでも、ザックの中でグズグズになった手作りランチを食べながら
白砂山、今度は縦走してやるぞ、なんて独り呟く

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下山は少し曇り空、相変わらずそこだけ雪の多い岩菅山を横目にアップダウン
ヘロヘロになりながらも尾根を伝い、やっと八間山まで戻ったとき
正面に居座る浅間山が噴煙を上げた
Commented by katsu♨ at 2012-05-31 13:13 x
>さらにその北東に谷川岳、東には日光連山だろう
>今更ながら、自分が立ってる場所に感慨を覚える
メチャクチャ羨ましいっす! あぁ、僕もそこに佇みたい(笑

>あきらめよう、すぐ目の前だけど、遠かったな白砂山
大人はね。撤退できる勇気を持っているということですね♪
それに、また来いよっていうことでしょっ♪
Commented by slow-trek at 2012-06-03 23:42
katsu♨ さん

うふふ
佇みたいでしょ?あのね、ここだけのハナシですよ?
私の上州の隠れ家からね、3時間で行けるんですよね
へ?もーエエって?すみませんw
また行きますよ、必ず縦走します、はい
by slow-trek | 2012-05-30 22:40 | 関東甲信越[苗場・浅間域] | Comments(2)